『新・沖縄にとろける』にアクセスしていただきありがとうございます。
ブログ上では、私自身を“ポンコツ”と表記し、
また、一般個人の方が特定されないよう、表現を多少デフォルメしますので
よろしくお願いします。
6月8日(水曜日)
いよいよマンスリーマンション退去の日だ。
朝早く起きて部屋の掃除をし、毛をすべて確認し(笑)、いったん部屋を出る。
向かうのは不動産屋。10時の待ち合わせなのだ。
カギと領収証を受け取る。
いよいよ新居だな。新居へ出発だ。
車を停める。鍵を開ける。足を踏み入れる。
部屋に入る。今日からここが俺のマイホームタウンだ、よろしくな。
鹿児島から持ってきた荷物を搬入しなくちゃね。3階まで階段で何度も上下に
往復だ。しんどいが仕方ない。服はびしょびしょ。
車の荷物を運び終えたら、いったんマンスリーマンションへ戻ることにしよ。
今度はここでの荷物を積まないとね。
荷物を積んで、一階のオーナーさんにあいさつしてカギを返却した。
再び車で新居へいこ。
でも感慨に浸っていられない。まずは部屋の掃除だな。
窓やドア、特に窓のさんには泥がいっぱい。
雑巾用意だね。100円ショップで買ってこよう。
さて、午後は空港へ行くかね。モネがさっそく来てくれるという。
実はモネは、八重山民謡コンクール受験を控え、本番前の早い段階から
石垣で集中稽古に励むそうだ。
たまたま俺の引っ越しとスケジュールが一致したのだ。
ポンコツマイカーで行くとしよう。マイカーで迎えに行ける日が来たんだな。
嬉しいな。これが女だったらもっと嬉しいが(爆)。
空港のロビーでボーッとしていたら、高級そうな三線を持参したモネが到着したよ。
「おお。ポンコツ、元気そうだね。沖縄に馴染んだかな」
「毎日暑いよね、先が思いやられるけどね。で、今日泊るところどうする?
ほんとに俺の部屋で良い? 今日は何もないぞ! テレビも冷蔵庫もエアコンも何もかも」
「寝れれば良いサー」
いったん俺の部屋に行こう。
部屋に付いた。
「この階段の幅が不ぞろいなのが沖縄らしいよね?」
「ポンコツ? 階段なんだから歩ければ良いんだというのが、沖縄人サー(笑)」
モネは沖縄慣れしているので、この程度のことには驚かない。
鉄扉を開けて部屋に入れよう。
「思ったより全然良い部屋じゃない! いやあ、ポンコツ? これで家賃27000円? お得だよ!
こんな良い物件ほかにないよ! いや、良いな、良いな。俺も沖縄に住みたいなあ…」
サウナのような部屋で、モネは三線を軽く弾き、
俺は荷物を片付ける。
夕方多少涼しくなったので、モネに付き合ってもらって南城市の大家さんにあいさつへ出向く。
「あなたがポンコツさんかい? よくこの場所がわかったね。
部屋はキレイに使ってね、よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします」と告げ、鹿児島土産をお渡しした。
喜んでいただいたようだ。
それから知念岬へ車を走らせましょ。
30分くらい運転して、到着。この時間になると涼しいね。
モネは初めてきたようだ。
「ここは初めてだよ、良い場所知ってるじゃないか、ポンコツよ」
「この前ね、バスで斎場御嶽へ来たんだけど、そのときここにも寄ったのさ」
「じゃ、おれはここで三線稽古するよ」
モネは三線を練習する。
テンテンテン♪ と三線の心地よい音が、けっこう遠くまで離れても聞こえるな。
移住初日、モネと一緒というのも俺の人生を暗示しているというか。
高校3年のときに出会ってから、もう四半世紀になるんだな。
あのとき、おれたちは25年後に沖縄で再会しているなんて思ったかな?
そんなことを思ってもいる。
岬の先頭部分では笛を練習している若いギャル(だと思う)が見える。
笛の音も聞こえてきたな…。
(わが部屋から見える那覇、豊見城市街)