多良間から師匠がやってきた たらまー3
すき家で食事を終えて俺の家に行くことにした。
「あとで、ゆまがポンコツ君の家まで迎えに来てくれるから、ゆまが来るまでゆっくりさせてもらおう」
「ぜひそうしていってください!」
さて、我が家に着いた。
「思ったより良い部屋だね。ここが事務所かね?」
「そうです。この部屋は事務所専用で、隣の部屋を寝床にしています」
「そうか…。ポンコツ君、免許状? は飾ったほうがよいよ。私やゆまの写真は取っ払っても良いからね。
君がモグリで営業しているんじゃないってことをちゃんと証明しないとね」
言われてみればそうだな。ここは借りている部屋だから壁に傷を付けたくないなってことで、
(社労士の)合格証書は飾っていないんだけど、でも壁に両面テープで師匠たちとの記念写真を
飾っているから一緒だな(苦笑)。
たまには我が師匠も良いことを言うね。
「ポンコツ君、この宣伝チラシはちょっとわかりにくいな。これだと困っている人へのアピール力が
弱い! 私が考えた文言を挿入してみなさい!」
ってな感じで、師匠のチェックがしばらく続いたが(苦笑)、飾ってある三線に眼がいったようだ。
「三線やってるかね? 君は今まで鹿児島だったから、三線以外は教えることもなかったが、
もう那覇に住んでいて沖縄の人だね! ってことは、三線だけじゃない! 沖縄の文化ももっと
勉強しなくちゃだめですね! ってなわけで、ハイ、三線持ちなさい! 多良間しゅんかにを歌いなさい!」
「わかりました。声が出なくなっていますが…」
三線を弾き始めるとしよう。
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