多良間から師匠がやってきた たらまー4

ポンコツ34@那覇

2011年10月31日 22:06

三線片手に「多良間しゅんかに」を歌う。
最近練習時間が減っているから途中でつっかえるかもしれない。
いつも以上に三線に集中した。
何とかつっかえることはなかったのだが…。
「もう一回1番から歌いなさい!」
師匠の声が飛ぶ。情けないことに声が途中裏返ったりして恥ずかしい限り。
「うーん、ポンコツ君。ただ歌っているだけだな。人に響くものがないサー。
音程が合っているからそれでよしってなわけにはいかないよね。民謡なんだからね。
君の歌はCDなんだよね? CDをマネしてはいけないよ。(CDで)歌う人は宮古の
発音なんかできないんだから」
「わかりました」
「ゆまは夕方まで来ないから、たっぷり歌いましょう! 隣の人がビックリして起きだす位
歌いなさい!」
ってなわけで、このあとは「多良間しゅんかに」それに「伊良部とうがに」まで歌った。
「ポンコツ君、そろそろ伊良部とうがにを練習しても良いだろう。モネ君に追いつくにはこれを
マスターしなければなりません。まずできるところまで歌ってみなさい!」
嬉しいような、大変だな…といった気持ちが入り混じっての「伊良部とうがに」“初陣”だな。
「この歌は難しいからできなくて当たりまえです。歌を4つに分けて、ワンフレーズずつ
マスターしていきましょう。じゃあ、まずここまで歌いなさい」
と言われ、ワンフレーズずつ歌う。そのたび師匠のチェックが入り、師匠が手本を見せ、
それに自分が後追いしていく。
すき家でギャグのオンパレードだったときの師匠はここになく、
厳しさだけが目立っている。
「良いですか? 宮古民謡はね、最高賞取って教師免許取って終わりじゃないんですよ。(平良)重信
先生も言っているけど、教師免許を取るっていうのは、人に教えるってことですよ。教えることが
できなければ宮古民謡の普及はないのです。教えるためにはね、弟子に尊敬されるようにならなければ
なりません。賞を取って終わりではないですよ、ポンコツ君。沖縄に来たからには、歌って三線弾いて
終わりではありません。多良間にもこれから定期的に来なさい!」

「わかりました」
多良間に通うか…。スカイマークが宮古便を格安運賃で飛ばし始めたし、行きやすくなったけど、
でも売上あがらないとなあ…。もう貯金は底が見えてきた。最後のカードも先日切ってしまった…。
歌いながら今後の資金繰りで頭がいっぱいのポンコツ君であった。


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