多良間から師匠がやってきた たらまー6
夕方からはゆまのダンナの親族が集って師匠の歓迎パーティーをするそうだ。
当然、自分は他人だから呼ばれることもないわけだが。
「多良間へ帰るときは送迎を頼むから連絡するサー」
とのことで、師匠はゆまちゃん運転の車で南城市のゆまちゃん宅へと去って行った。
次の日。夕飯の支度をしようと思ったら、師匠から携帯が鳴った。
「今日はこれから宜野湾の知り合いと飲むから、君も来なさい! あとでゆまが迎えに行くから
夕飯食べないで待っていなさい!」
「わかりました」
すんごく腹が減っているのだが…。
で、待っていたけど、次の電話は8時過ぎ。「豊見城の小禄病院はわかるかね?」
「えーと、地図をみていますが、わかりません」
「そしたらね…、ゆまが、バッティングセンターはわかるか? と言っている」
バッティングセンターっていったら、自分は瀬長島しか思い浮かばない。
「瀬長島ならわかりますが…」
「そしたら、そこで待ち合わせしよう。今から南城を出るから30分後に待ち合わせだ」
なんで宜野湾に行くのに瀬長島なんだ? 腑に落ちないな。
ここまで迎えに来てくれれば良いのに…。
ってな感じで地図を見ていたら、小禄病院があるではないか!
漫湖(何て読むんだ?)の橋を渡ればすぐだな。歩けるじゃないか。
師匠に電話した。
「小禄病院で待ち合わせしませんか? 我が家から歩いていけますので」
「じゃあ、そうしよう」
よくよく地図を見てみたら、師匠は“豊見城市の小禄病院”なんて表現するから
豊見城市の欄を一生懸命探しちゃったよ。
小禄の欄を見ればすぐわかるじゃないの?
でも、なんで宜野湾に行くのに小禄を経由するのかね? 良くわからんな。
まあ、待ち合わせ場所まで急ごう。
関連記事