多良間から師匠がやってきた たらまー10

ポンコツ34@那覇

2011年11月20日 15:46

空港に着いた。
師匠はすぐの便に乗るのかと思っていたが、違った。
「ポンコツ君、実はここで人と待ち合わせしている。君も付き合いなさい」
「昨日の愛人ですか?(笑)」
「別の愛人だ(笑)。と言いたいが、違う! ゆまのダンナのお母さんだよ。
私の歓迎会のときは夜勤だったそうで会っていない。私にど
うしても会って、あいさつをしたいそうだ。律儀な方だ。ゆま、どこ
で待ち合わせなんだい?」
「パパ? ロビーで待ち合わせしようとしか言っていないサー」
で、ゆまちゃんは、義母さんに電話をしている。待ち合わせ場所を
うまく伝えられていない。多良間の田舎娘だから、仕方がないな。
「ポンコツ? ここはどうやって説明したら良い?」
「2階のキャッシュコーナーって言えば良いサー」
「お母さん、ポンコツがね、2階のキャッシュコーナーって言ってる。
ポンコツって? パパのお弟子さん」
10分くらいして、儀保さん(仮名)がやってきた。
「アキヒロ(ゆまのダンナ)の母の儀保です」
「儀保さん、今日はわざわざ会いに来てくれてすみません。私がゆま
の父の渡嘉敷です。渡嘉敷勝男に似てますでしょ?(笑)」
と初対面の人に向かっていきなしギャグかよ?
緊張の雰囲気はもはやなく、笑いだけだな。
「では、儀保さん、お茶をしましょう。ポンコツ君、店まで案内しなさい!」
「お父様、この方(俺のこと)がお弟子さんですか?」
「そうです。鹿児島から多良間まで三線習いたくて通ってましたが、
今年から沖縄に移住しました」
「すごいですね! よく思い切りましたね!」
「恥めまして。渡嘉敷師匠の弟子のポンコツです。ずっと沖縄に住み
たいなって思ってたので、思い切りました」


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