新・沖縄にとろける

ブログ『新・沖縄にとろける』にアクセスしていただきありがとうございます。
ブログ上では、私自身を“ポンコツ”と表記し、
また、一般個人の方が特定されないよう、表現を多少デフォルメしますので
よろしくお願いします。

さて、店に入るとしよう。
うーん、居酒屋になってしまったな。今日は車運転しているから
ノンアルコールで我慢しよう。
座敷の奥にいくと、そこにはゆまちゃんのダンナ・アキヒロ君が座っていた。
「アキヒロ？　この人が前から話していたパパの弟子、ポンコツさんだよ」
ゆまが俺を紹介すると、アキヒロ君は「ポンコツさん、アキヒロです。今日はお会いできて光栄です」
と言われた。
「今月から沖縄に引っ越ししてきました。ポンコツです。よろしく」と返事した。
店に入るまでは、“アキヒロとやら、俺のカタキだな、カタキじゃないか？　俺の夢を潰しやがって…”
と思っていたのだが、意外に好青年で、レディーガガのようにケバイゆまちゃんとは大違い。
ごく普通の沖縄人だ。
「まあポンコツ？　アキヒロとも仲良くしてやって。まあ、飲もうぜ！」
とママに言われたが、俺はアルコールを自粛した。
「アキヒロ君、酒は飲むか？」
「ゆまが運転して帰るから、飲んだら？」
とのことで、妊婦のゆまちゃんは車を運転して帰るらしい。
乾杯をしたら、ここからは俺の質問タイムだ。
「どこでゆまちゃんと出会った？」
「多良間です」
「多良間？　中学校の同級生？」
「いえ、学年は一緒ですが、学校が違います。自分は本島です」
「本当か？　多良間に学校二つないよね？」
「彼女（ゆま）が高校生のときに知り合ったのです」
それ以上のことは聞かなかったが、数年前に知り合っていたようだ。
いつ我那覇から乗り換えたのかはわからない（笑）。
ん？　そういえばさっきからアキヒロ君飲んでるけど、２０歳になってるんだろうね？
それ以上は見て見ぬフリをしよう。
俺のノンアルコールが切れそうになると、「次どうしますか？」と
声をかけたり、「ママ？　もう一杯大丈夫ですか？」と気を遣う場面もあり、
多少ホッとしたところもある。
“こいつだったらゆまちゃんを任せても良いだろう”とね。
「おい、ポンコツ？　今日モネが来るんじゃなかったのか？」
「ママ？　モネは石垣で酒浸りになっているようで、今日は飛行機乗らなかったって。明日は来ると思います」
「そうか、モネに会いたいなあ。明日は飛行機乗るように言っておいて！　おいアキヒロ？
明日はモネに会わせてあげるよ。こいつもポンコツ同様変なヤツさ！」
ゲラゲラ笑いながらママは酒を飲む。
「ポンコツ？　モネさんにちゃんと明日来るよう言っておいてね。モネさんに会いたいなあ…」
ゆまちゃんにまで言われたら仕方ない。ちゃんとメール打っておくよ。
では、おやすみなさい。

（那覇市　真玉橋）