新・沖縄にとろける

今日はモネがトランジットのため２時間那覇に滞在するというので、
空港まで行ってきた。
１年４か月ぶりの再会だが、前より若返っているようだ。
空港に着いたのは午後２時ごろだったが、午後４時には石垣行きのフライトだ。
週末、八重山民謡のコンクールを受けるという。
最高賞、２年ぶりの受験だそうだ。手ごたえもあるようで、自信が多少垣間見える。
「三線もだけど、俺最近ハーモニカ始めたんだ」
といって、かばんからクロマティックハーモニカを取り出した。
レストランの中だったので吹くことはなかったが、ハーモニカについて熱く語りだした。
「ポンコツが心配だった。足は骨折するしで、心が折れるんじゃないかって」
「それはない。お金の問題じゃない。困った人を少しでも助ける？　のが俺のやることだ。
自分のことはもうどうでも良い」
「そうか、ガリガリにやせ細ってると思ったが、顔色も良いし、安心した。
ポンコツ、もう一回音楽やれ」
「ギターをもう一回弾きたいと思っているがな。歌いたい曲があるんだ」

うーん、モネの壮行会にするつもりが、俺が激励されてしまった。
情けないことだが。

モネは俺に説教をしたりはしない。
俺も、モネの生き方に口をはさんだことはない。
良い意味で、放任し合っているのかな。
以前酒の席で「やれ、結婚しろ。人助けより自分のことを考えろ。もう一回サラリーマンに戻れ」
と説教をされてしびれてしまったことがあったが、モネと居ればしびれることはない。
まあ、モネよ。コンクールはベストを尽くしてほしい。結果は後から付いてくるだろう。