2012年08月14日

玄工房にて

マイ三線三線のこと。
2005年に購入して以来、何度か中絃のカラクイに悩まされてきた。
すぐ緩む、緩むイコールちんだみ(チューニング)が狂ってしまい、
そのつど自分で直したり、購入した店に送付してメンテを依頼してきた。
しかし、ここ半年ほどは1曲歌うのも厳しいほど、すぐおかしくなる。
こりゃ、だめだな?ぐすん

ってなわけでやってきたのは、泊にある三線店「玄工房」です。
島思いに出演中の唄者・知念さんのお店。
ひと月ほど前にも行ったことがあるんだけど、そのときは営業時間なのに誰もいなかった(呆)。
今日は大丈夫だったね。
「お客さん、見たことある顔だね?」
「はい。島思いでお会いしてます。岩沢さん(仮名)の友人です。中絃が合わないので…」
「どれどれ貸して御覧なさい」
と言って、知念さんは工具でけずったりなんなりで調整してくれて
音を出していく。
あれ? 俺の三線なのに良い音がするなあ。弾く人が違うとこうなるわけ?びっくり!
しばらく調整のうえ知念さんが「あなたの三線は残念ながらカラクイが悪いね。
外国で作るとこうなるな。穴がデタラメだったから、直したからね。もういくら弾いても大丈夫だ」
その言葉に安心したら
「あなた、岩沢さんの知り合いね? 修理代はいらないよ。それより何か歌ってみなさい。そうだ、
あなた宮古(民謡)だったよね?」
こうなると予想していたよ。

ふたりで「なりやまあやぐ」を歌い、それから
「安里屋ゆんた」と「花」を歌ったところで…。
「ポンコツさんとやら? 歌は大丈夫だね。鍛えられてる。三線でね、運指の稽古とかはしてる?」
「いえ、曲を弾くだけで…」
「では、今日は2パターン教えるから、毎日やってみると良い。これをマスターすると琉球音階だけでなく
いわゆる歌謡曲にも使えるようになるから、もう耳コピでたくさんレパートリーが増えるよ。工工四はもういらん」
と言われて、日本の叙情唄を数曲披露。
これがすばらしかったこと! 三線でここまでできるんだ?
「知念先生、運指ですけど、薬指使って良いんですか?」
「例えば、古典なんかだとハッキリ“ダメ”って謳っている団体もあるよ。でも(我々は)民謡さ。ダメではない」
と言って、「チョンチョンキジムナー」を披露する。
「ポンコツ君、一緒に弾きましょう、はい。まず親指の位置からして違うね。ここでは、押さえられないよ」
「こんなところに指を置いて良いんですか?」
「ここに置かないと私でも弾けない。ダメではありません。さあ、やりましょう!」
知念さんは自由自在に三線を操っているって感じ。
教え方もうまいし、なんだかんだで1時間時間を使ってくれた。
「練習は私の動画がユーチューブで出てくるから、それを見てね。夜は近所迷惑?
沖縄だったら三線の音は喜ばれるよ。“嗚呼、あいつうまくなったな”とか思ってるさ。大丈夫。
また来なさい」
これって、弟子になったってこと?
まあ、そうではないけど、稽古の新たな目標が出来て収穫があったな。

玄工房にて


タグ :三線玄工房

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Posted by ポンコツ34@那覇 at 06:54│Comments(0)三線
 
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