新・沖縄にとろける

引き続きキビ畑での作業を継続する。
ここでも倒伏し道路にはみ出しているキビを起こして、
はみ出していないキビとを紐で括り付けていく作業を繰り返す。
ここでも、「ポンコツ君、こっちにしなさい！　いやあそこが良いかな！
おいこれもやれ　 それもやれ、いやそれじゃない　目が回るまで…♪」
とまるでARBの「HEAVY　DAYS」の歌詞のようにコキ使われた（苦笑）。
そうこうしているうちに日が傾いてきた。
「ポンコツ君ご苦労様。夜は君が買ってきた泡盛飲みましょうね。
その前に小屋へ行くから付き合いなさい！」
トラックに乗って小屋へと向かう。
昔山羊を買っていた場所だな。畑はノニを植えてあるね。
台風でノニはやられちゃったかな、そんなことを考えていたら
すぐ着いてしまった。
小屋を管理する“老犬”も健在だ。見慣れない男（俺のこと）が来たからか、
しきりと吠えまくる。
「ここでニワトリに餌をあげます。ちょっと待っててください」
トラクターとか農機具を収納している小屋の片隅に
ニワトリ小屋を用意して、そこには１０羽ほどのニワトリが飼育
されているね。
どのニワトリもけっこう太っているな。
「このニワトリはもらったものだよ。卵を産むからね、重宝しているんだ。
今日は産んでるかな？　産んでいたらポンコツ君の夕飯だな、ハハハ（笑）」
とのことであったが、今日は産んでいなかったようだ。
師匠は水を取り替え、餌を与えている。
昔はヤギも飼っていたが、もう“食べちゃった”んだろうな。