新・沖縄にとろける

ノニ畑に着いた。
見た感じはそんなに台風被害を受けているような気がしない。
樹木がすっ飛ばされて丸裸になっていると思っていたが…。
師匠は小屋に“寝泊り”している犬に餌をあげている。
「ポンコツ君、今日はノニ畑を片付けます。私が枝を切り落としていきます。君は枝を拾って一か所にまとめなさい！」
「わかりました」
ってなわけで作業開始だ。
師匠はいきなり私の腕よりも太いノニの枝を切り落としていく。
もったいない気がするが…。
「ポンコツ君、この枝は折れていますよね。折れちゃうともう元に戻りませんので、切っちゃいましょう。また生えていますからご心配なく」
ってな感じで解説しながら切っていく。
畑は思ったより面積も広い。思ったより樹木もたくさん植わっていたんだな。まだ苗木のころ俺も植え付けを手伝ったが、４、５年くらい経つんだろうか、成長の早いこと。
作業を進めていくと師匠から声がかかった。「ポンコツ君、この樹木は倒してください。根っこが腐り始めていますので、もうだめです」
数メートルもある樹木を“撤去”する。意外に重労働だ。
これを一日中か…。