新・沖縄にとろける

粗大ごみの山に、積んできた樹木や枝葉を投げ捨てていく。
捨てる作業はあっという間に終わって、再びノニ畑に戻る。
戻ると再び師匠は枝を切り落とし、自分はそれを回収し
一か所にまとめていく。
それに加えて、根っこが腐っている樹木は土から“抜いて”
これも一か所にまとめていく。
予想以上にたくさんたまっていく。
台風被害は予想以上にひどかったようだ。
とはいっても普通、保険に加入しているはずだが…。
「ポンコツ君、（農業）共済には加入してないのだよ。キビには加入しているんだが…」
「そうでしたか…」



そろそろトラックに積めるかな。
「ポンコツ君、荷台に積んでくださいな」
集めた枝に樹木を荷台に積んで、２回目の集積場へ向かう。
集積場で枝等を降ろして、再びノニ畑に戻る。
この作業を何回繰り返すのかな。
１２時のサイレンが鳴った。
「ポンコツ君、食事にしましょう。どこかへ食べに行きましょう」
「わかりました」
“市街地”に戻ることにしよう。